日本は地震が多い国です。そのため、太陽光発電を設置した場合には地震のリスクを考えておく必要があります。そこで検討したいのが地震保険。こちらの保険に加入しておくことによって、地震が発生して太陽光発電が被害を受けてしまったり、稼働が停止してしまった部分のカバーができる可能性があります。
こちらの記事では太陽光発電に関連してくる地震保険について紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
地震保険は、その名前の通り「地震が発生した際」に備えるための保険です。この場合、地震の発生によって太陽光発電システムや蓄電池が被害を受けた際に地震保険の対象となる可能性があります。
近年大きな地震がさまざまなところで発生していますし、震度5を超える大きな地震も多発していることをニュースなどで目にしている方も多いのではないでしょうか。このような背景からも、地震が起きた場合に今から備えておくのは損ではないといえるでしょう。
自然災害へ備える保険というと、火災保険を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、火災保険には原則地震に備える保証は含まれていません。
さらに地震保険単独での加入はできないことになっているため、火災保険とセットで地震保険に加入する必要があります。日本は地震が多い国であるからこそ、セットでしっかりと保険に入っておくべきといえるでしょう。
地震を原因とする揺れなどによって、地盤が緩んでしまったり地割れ、隆起などが起こるケースがあります。ちょうど太陽光発電が設置されている部分の地盤が地震の影響を受けてしまった場合には、その上に設置している太陽光発電が損壊してしまうことがあるかもしれません。
このように地震による損壊が起こってしまった場合に、地震保険の補償対象となる可能性があります。
火災保険では地震等を原因とする火災は補償されませんが、地震保険に加入しておくことによって地震を原因とする火災の被害についても補償の対象となります。
以上のことから、地震を起因とする火災が発生し、その影響により太陽光発電施設が延焼するなど被害を受けてしまった場合には損害補償金の対象となる可能性があるといえます。
地震保険では、地震や噴火によって発生した損害も補償の対象内となっています。たとえば噴火によって太陽光発電の設備が埋没してしまったというケースにおいては損害保険金の対象となる可能性があります。
日本は活火山が非常に多くある国です。さらに、噴火ランクAの火山(短期と長期の両方とも活動が盛んな火山)も10以上あることから、世界の中でも有数の火山大国といえるでしょう。さらに、やはり地震も多く発生する国であるため噴火の可能性も考えて備えておくことが必要であるといえます。
地震が発生すると、地震速報で津波に関する情報も流れるなど地震と津波は切っても切れない関係があります。沿岸部に太陽光発電システムを設置している場合は、津波の被害を受けないとも言い切れません。
もし地震が発生することによって大きな津波が発生した場合、太陽光発電の施設が流出してしまうといった可能性もあります。地震保険では、地震・噴火・津波による損害を補償するという内容になっていることから、津波被害を受ける可能性がある場合には、地震保険への加入を検討しておくと良いでしょう。
こちらのページでは、太陽光発電と地震保険について、また地震保険への加入は必要なのか?といった点に焦点を当てて紹介してきました。火災保険では地震による被害やカバーできないため、地震の被害に備えるためには地震保険についても加入しておく必要があるといえるでしょう。
そして、さらに対策を行うのであれば有償メーカー保証に入っている販売店や設置業者に設置を依頼することがおすすめです(メーカー保証については、太陽光オーナーは加入できないといったケースが多いためです)。
以上から、太陽光発電を設置する場合にはさまざまな販売店や設置業者を比較し、万が一災害などによる被害を受けた場合の対策についても相談しておくと良いでしょう。