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定置型とポータブル蓄電池の違いとは?

蓄電池にはいくつかの種類があり、蓄電池を設置する目的によって選ぶ種類は異なります。今回は、一般的な定置型蓄電池とポータブル蓄電池の違いについて詳しく解説していきます。

蓄電池の種類

定置型蓄電池

定置型蓄電池とは、住宅や工場、病院などに設置される置き型タイプの蓄電池です。停電時のための蓄電や電気代の削減のために設置されることが多く、近年は企業などで産業用の定置型蓄電池を導入するところも増加しています。

定置型蓄電池の中にも、リチウムイオン電池、長寿命型制御弁式据置鉛蓄電池(MSE)、ニッケル水素電池、ナトリウム硫黄電池(NAS)、レドックスフロー電池と種類がありますが、一般的に家庭で導入されているのはリチウムイオン電池でしょう。

ポータブル式蓄電池

ポータブル蓄電池は持ち運びができる蓄電池です。ポータブル蓄電池は家庭のコンセントを利用して充電することができ、災害時にあると役立ちます。最近は非常用に購入される方も増えているようです。金額も低価格なので、一家に一台備えておくにはお手ごろです。

ポータブル式は持ち運びができて電力を貯められる便利な蓄電池ですが、容量は少ないため日常使いには向いていません。あくまでも災害時に一時的に使用するものとして、常備しておくものと考えておきましょう。

価格や相場の違い

定置型蓄電池を一戸建て住宅に設置した場合、100万円~程度はかかります。工事費は20~30万円ほどです。定置型蓄電池の導入には本体価格のほか、設置費用や工賃なども発生するため、ある程度のコストはかかるでしょう。産業用であれば、家庭用よりも価格は高くなります。

ポータブル蓄電池の場合は、製品によって価格に大きく差が出ます。価格と性能や容量は比例するため、ある程度の容量を求めるのであれば高額な大容量タイプが必要です。安いものであれば2~3万円程度のポータブル蓄電池もありますが、容量は多くありません。持ち運びはできるので、スマホの充電程度であれば十分に活用できます。

ポータブル蓄電池の方が初期費用は抑えることができますが、定置型と比較するとどうしても容量は少なくなってしまいます。災害時など蓄電池が必要なタイミングを考えると、定置型の方が汎用性が高く活用しやすいでしょう。

定置型とポータブルのメリットデメリット

定置型とポータブル式のメリット

定置型蓄電池のメリットは、太陽光発電と併用して効率よく使用できる点です。太陽光で発電した電気は家庭で使用でき、余った電気は電力会社に売電することができます。太陽光で蓄電ができるので、停電が続くときでも継続して蓄電し、電気を利用することができます。とくに災害時には大きく効果を発揮してくれるでしょう。災害時・停電時でも家族の暮らしを守ってくれる、安心のツールです。

ポータブル式は持ち運びができるので、場所を選ばず使えるのがメリット。災害時だけでなく、キャンプや車中泊など、レジャーでも気軽に使うことができます。価格も安いので、気軽に導入することができます。

定置型とポータブル式のデメリット

定置型蓄電池のデメリットは、高価である点です。太陽光発電と一緒に導入するとなると、決して安いとは言えない価格になってしまいます。導入費用を用意できないと、設置することは難しいでしょう。さらに、使える期間は有限です。定置型には耐用年数があり、何十年も使い続けられるわけではありません。適切に使用するためには、メンテナンスも必要です。

ポータブル式のデメリットは、容量が少ないという点です。容量に関しては複数台を繋げたり工夫することで改善できる点もありますが、複数台用意するとなると結局コストがかかってしまいます。非常時や災害時には役立ちますが、日常の光熱費の削減には利用できません。災害時にも日常遣いにも適しているのは、定置型蓄電池でしょう。

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