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蓄電池と消防法の関係

電気代の節約や、災害への備えになることから、徐々に普及が進んでいる蓄電池。実は消防法と深い関わりがあり、同法で容量や設置場所について細かく定められています。ここでは、蓄電池と消防法の関係について詳しくご紹介します。

蓄電池は火災や爆発のリスクがある

蓄電池のバッテリーにはリチウムイオンが使われており、火災や爆発が起こる可能性があります。リチウムイオンは、スマートフォンやノートPCのバッテリーにも使用されています。私達にとって身近な化学物質といえますが、スマートフォンが発火した・バッテリーが爆発したなどのニュースを耳にしたことがある方も少なくないでしょう。

蓄電池には、同様の事故が起こるリスクが潜んでいます。そのため、消防法で取り扱いについて細かく定められており、設置の際はそれに従わなくてはいけないのです。適切に取り扱い、事故の予防に努めることが求められます。

蓄電池の危険性

蓄電池で広く使用されているリチウムイオン電池は、内部のショートや強い衝撃が原因で出火する危険があります。先述のとおり、スマートフォンなどで時折発生する発火事故はこれらが原因で、蓄電池でも起こるリスクが潜んでいます。なお、ニッケル水素電池も出火するリスクがあります。

鉛電池は、出火以外にも有毒な水素ガスの発生や、希硫酸が漏出するリスクが潜んでいます。これらも人体に影響が及ぶため、取り扱いに注意が必要です。

家庭用蓄電池の容量も定められている

個人の住宅に設置できる蓄電池は、消防法で容量が定められています。同法では、家庭用の蓄電池の容量を4,800Ah未満に制限しています。それ以上の蓄電池を住宅に設置する場合、さまざまな手続きを取らなくてはいけません。設置のハードルは高くなります。

反対に4,800Ah未満であれば、特に難しいことはありません。一般家庭なら4,800Ah未満でも十分ですので、設置を検討してみるとよいでしょう。

設置は燃えにくい場所でないといけない

蓄電池を設置する場所は、燃えにくい材質の場所ではいけないと定められています。例えば、木材の床に設置した場合、発火時に延焼するリスクがあります。また、蓄電池の種類によっては、耐酸性のある場所に設置することが求められます。

床が金属の場合は通気性の確保が必要

金属製の床に蓄電池を設置する場合、通気性を確保しなくてはいけません。金属は熱伝導率が高いため、蓄電池の熱がこもりやすくなります。もし金属の床に設置せざるをえない時は、コンクリートブロックで一段高くするなどの工夫が求められます。蓄電池の設置に適した場所が見つからない時は、施工前に業者としっかり相談しましょう。

設置場所は換気できる場所を選ぶ

蓄電池を設置する場所は、通気性を確保することが重要です。風通しがよく、適切に換気できる場所を選びましょう。

蓄電池からは少なからず熱が発生しています。もし通気性が悪い場所に設置すると、熱がこもって火災が発生するおそれがあります。特に屋内へ設置する予定の方は、ドアや窓を開けて空気の流れを作れる場所か、風の通り道などを選びましょう。

壁に穴を開けるときは不燃性の素材を使う

設置時に壁に穴を開けなくてはいけない時は、不燃性の素材で隙間を埋めなくてはいけません。蓄電池と壁が直接接していた場合、熱がこもって燃えてしまい、火災を引き起こす可能性があります。配線を壁の中に通す時や、ダクトを設置する場合は不燃性素材を活用し、蓄電池と壁が直接触れずに済むように対策することが重要です。

屋外では建物から離して設置する

蓄電池を屋外に設置している家庭は多いですが、建物から離して設置することが求められます。建物と蓄電池の間は、3メートルの隙間が必要ですので、確保が難しい場合は屋内に設置したほうがよいでしょう。ただし、不燃性素材を使用したものや、蓄電容量が10kW未満の蓄電池は、建物との間隔に関する規定はありません。

漏電しないよう浸水しない場所に置く

蓄電池の漏電を防ぐためには、浸水が起こらない場所へ設置することが重要です。蓄電池は電気を蓄えているため、大雨や台風の影響で本体が濡れると、漏電やショートを引き起こすリスクがあります。蓄電池には漏電を検知する仕組みが備わっていますが、万が一というケースも考えられます。漏電などによる事故を防ぐには、水をシャットアウトすることが一番です。

落下しないよう固定する

蓄電池を設置する際は、落下や転倒を防ぐためにしっかりと固定しましょう。人や物がぶつかったり、地震で蓄電池が落下したりすると、本体が破損するおそれがあります。また、リチウムイオンが発火する危険もあるため、落下などの事故には注意が必要です。落下や転倒を防ぐ対策を取りましょう。

子供やペットは近づけないようにする

小さい子供がいる家庭や、ペットを飼育している家庭は、蓄電池へ近づけないようにすることも重要です。蓄電池に近づいたからといって、必ずしも危険があるとは限りません。しかし、蓄電池は熱を帯びており、衝撃が加わって事故が起こる可能性もあります。特に理由がない限り、子どもやペットを蓄電池へ近づけてはいけません。

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